電話占い体験記③彼女の気持ちを知りたくて
2019.07.08

36歳サラリーマンです。
2年ほど前のことについて、お話しさせていただきます。
僕には当時、5年付き合っている彼女がいました。 僕の気性が荒いのもあり、付き合ったり別れたり、 激しいケンカもしょっちゅうでしたが、 その分、強い絆で結ばれていると思っていましたし、 彼女はそんな僕の唯一の理解者だと思っていました。
彼女は大阪勤務、僕は東京勤務の遠距離恋愛でしたが、 彼女は仕事もつらそうだったので、 「仕事をやめて俺のところにおいで」と何回も言っていました。 彼女も、「えー本気ー?」なんて茶化しながらも、 嬉しそうにしていて、当然僕たちは結婚するものだと、お互い考えていたと思います。
そしてその年のゴールデンウィークに、 一緒に彼女の実家へ行き、ご両親にお会いし、 真剣にお付き合いさせていただいていることを伝えました。 プロポーズこそまだしていなかったものの、 両親に会わせてくれるということは、もう結婚の意志は彼女にもあると感じていました。 もちろん僕自身も、彼女を東京へ迎え入れようと思っていました。
しかし、 その約1ヵ月後に、事態は急変しました。
週末に僕の家に遊びに来ていた彼女が、 僕宛の請求書を発見しました。
実は、この約1年前に、 僕に借金があることが彼女にばれて、 大喧嘩の後、僕は自分の生活を見つめなおすことを約束していました。
ちゃんと食費も節約して、無駄なものは買わず、 結婚に向けてしっかり借金を返すことを約束していました。
それなのに、僕はまた、ついついゲームに多額の課金をしてしまっていたのです。
彼女にその請求書を見られて、僕は逆上しました。 勝手に人のものを見るなと。 でも本当は、「まずい!ばれた!どうしてまた課金してしまったんだろう…」という、 自責の念に猛烈にかられていました。
そして彼女から、別れ話を切り出されました。
僕はその時も、またいつもの喧嘩だろうと思い、 きっとまた付き合うことになると、どこかで思っていました。
でも、今回はなんだか様子が違いました。 翌週になっても、いつもならなんだかんだで寂しくなって僕を頼ってくるはずの彼女から、 ラインもほぼ返ってこなくなりました。 いつも絶対に復縁できていた、結婚するはずの彼女が、 突然遠くへ行ってしまうようで、ものすごく不安に感じました。
いてもたってもいられなくなった僕は、 彼女の気持ちを知る方法を検索した結果たどりついた、 電話占いというものを試してみることにしました。 お金がない僕にとっては、初回無料という文句が後押しになりました。
早速電話をかけ、 先生に、彼女の今の気持ちや、僕たちの今後をみてもらいました。
結果…
彼女はもう本当に疲れ果てているということでした。 なんとか今まで僕を信じてきたのに、 また僕に裏切られ、これが彼女の心の中の我慢のコップに、 最後の1滴を注いでしまったのだと。
さらに、2人の未来を透視してもらった結果、 そこに2人が幸せな家族を築く姿はないと。
僕は、せっかく電話したのに!と、 つい腹を立ててしまいそうでしたが、 いや、この人は冷静に未来をみてるだけなんだと気づいたとき、 もう現実を受け入れるしかありませんでした。 客商売なら、もっとうまいこと言えそうなものを、 僕にとってつらい現実を、きちんと伝えてくれた先生には、 むしろ感謝すべきだな、と思いました。
そしてその後。
彼女の気を振り向かせようとするより、 いつか彼女に、「あいつがんばったな」と認めてもらえるよう、 そこからようやく本気で金遣いを改善しました。 今思えば、本当に気づくのが遅すぎたし、彼女に甘えすぎていました。
彼女の気持ちや彼女との未来を、 率直に伝えてくださった先生のおかげで、 自分自身を見つめなおすタイミングを得ることができました。
共通の知人からの情報によると、 彼女は先日、他の人と結婚したようです。 幸せになってくれることをただ祈るばかりです。